運動をするために、デイサービスなどに通っているのに、運動をやりたがらないシニアが稀にいます。
みたいな方に出くわしたことって、皆さんもあるかと思います。
今回は、運動をやりたがらないシニアの対応の仕方をお伝えします。
運動をやりたがらないシニアの対応策
運動をやりたがらないシニアの対応策は3つ
- 見極める
- 重要性を説く
- まずは動かす
上記のような対応策を僕はとっていました。
1つずつ深掘りしてお伝えしていきます。
見極める
まず、大前提として体調が良いのかどうかをちゃんと見極める必要があります。
- バイタルは正常か
- 痛みはないか
- 体調不良はないか
- 睡眠はとってきたか
などを把握すること。
そこで本当に体調が悪かったら、当然運動をしてはいけません。
大きな事故にも繋がりかねないですからね。
まずは、なぜ運動をしたくないのかを見極めること。
本当に状態がすぐれず、運動をしたくないと言っているのか?
それとも、ただ面倒くさいだけなのか?
この見極めが難しいようでしたら、機能訓練指導員などに相談してみてください。
しかし、運動をしたくない人って毎回決まって同じ人の方が多いですよね?
みたいな予想をしていました笑
重要性を説く
続いては、運動の重要性を説くこと。
- 運動をしないとどうなるか
これを伝えることで、運動をしてもらうという対応策です。
具体的には、
- 筋肉は鍛えないと衰えてくる
- 逆に鍛えれば、いくつになっても強くなる
- 関節を動かさないと、可動域が狭くなり日常生活に支障が出る
上記は抽象的ですが、このような内容をしっかりと理屈に沿って説明していくことが大事になってきます。
この辺に関しては下記の記事を参考にしてみてください。
僕の場合、この理屈がしっかりと伝われば、大抵の場合は運動をしてくれるようになりました。
しかし、毎回伝えていかないといけない人もいたので、なかなか骨の折れる作業でしたw
まずは動かす
それでもやりたくないという場合は、その場で出来る内容を行ないます。
移動もせず、お茶を飲んでいる席で始めてしまいましょう。
他の利用者さまを交えて、
- 指先を使った簡単な脳トレ
- 口腔体操
- 早口言葉
など、とにかく負荷の軽いものから始めていくのです。
下肢筋力のトレーニングなど、負荷のかかった疲れる内容をいきなり始めるよりも、簡単な内容から小さく動かしていくといったやり方も効果的です。
また自分だけでなく、他の利用者さまもその場でやっているから、
といった状態になることも。
その場で、みんなで、小さく動かすことから始めてみるのも対応策の1つになりますね。
それでも動かない場合
僕が勤めているデイサービスは、運動に特化した施設でした。
歌を歌ったり、色塗りをしたり、食事をしたりすることは一切なく、筋力トレーニングや脳トレがメインのコンテンツでした。
なので、利用者自身も運動をすることの重要性を理解しており、運動をするためにきている方がほとんどです。
歌を歌うとか、嫌いな人ばかりでした。
だから、僕は
と思っていました。
しかし聞いてみると、本人の意思で通っているのではないとのこと。
みたいな感じです。
やはり家族の要望も受けた上での通所なので、難しいところですね。
しかし個人的な意見になるのですが、機能訓練指導員としては、
といった感じにはなります。
やる気のない人に対して寄り添って運動指導をしていくよりも、やる気があって本当に良くなりたいと思っている方に、時間とエネルギーを費やしたいですしね。
そう言った意味でも、全員に尽くす必要はないと僕は思っています。
まずは、運動をしてもらうように対応策を取っていく。
それでも無理そうだったら時間の無駄なので諦める。
そうやって、柔軟に対応していくことも身につけておきたいスキルですね。