僕は学びの多くを本から受けていたと自負しています。
機能訓練や専門的なことも本から学んできました。
そして同じように、運動やシニアの身体機能に興味のある介護職員は多くいます。
しかし、
という方がほとんど。わからない状態が続いて諦めてしまう人も。
運動指導も大切ですが、身体に関する知識を持っておくことも重要です。
利用者さまとの会話のネタにもなるし。
今回は、柔道整復師の辻がオススメする書籍を紹介します。
目次
介護職員に読んでもらいたい書籍
機能訓練指導員とかって、専門書を読んでいる人が沢山います。
専門用語なので一般のシニアが読んでも、ちんぷんかんぷんな内容ばかり。
正直アウトプットとしては難しいです。
それよりも一般書籍の方がずっと読みやすい。
そして、アウトプットもしやすい。
そのことに気づいた僕は、多くの一般書籍を買い漁りました。
休みの日に読んで、翌日シニアに内容を伝える。
これを繰り返すことで、自分の知識として定着し、シニアの利用者さまにも正確な情報を伝えることが出来るようになりました。
一般書籍も捨てたもんじゃない。
いや、むしろ専門家こそ一般書籍を読むべきだと思っています。
もちろん、一般書籍なので誰が読んでも理解しやすいように噛み砕いてあります。
運動指導やシニアの身体機能に興味のある介護職員向けに、僕が読んでよかったと感じた本を3つお伝えしていきます。
長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい
まずはこちら、
長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい
言わずと知れた名作で、多くの年代に愛読された本です。
第2の心臓と言われているふくらはぎ。
特に中高年の女性の方は、ふくらはぎに関する悩みを持っている方が多くいます。
この本は、
- ふくらはぎの特徴
- 不調によって起こる疾患
- ケアの仕方(マッサージなど)
といった内容になっており、ふくらはぎの基礎知識から実践で使える内容が盛りだくさんになっています。
またマッサージなどのケアに関しては、カラー写真でわかりやすく解説しているので、すぐに実践できます。
ふくらはぎに関する質問は、高確率で受けることがあるので、一度読んでおくことをオススメします。
ねこ背は治る!
続いてはこちらの
ねこ背は治る!
これは難しい知識などは一切なく、
姿勢の意識を少し変えるだけで体が改善することをテーマにしています。
例えば、
- 正しい肺の位置を意識するだけで、呼吸が深くなる
- 体を支えている骨を理解することで姿勢が改善される
- 肩の付け根を肩甲骨として動かすことで可動域が向上する
といった知識よりも日ごろの動作の意識を少し変えることで、身体が改善されると言った内容になります。
一つ例を上げると僕がよくお伝えしているのは3つ目の
肩の付け根を肩甲骨として動かすことで可動域が向上する。
これはどういうことかと言うと
上記のように肩関節(肩の付け根)を意識して動かすよりも、
肩甲骨から動かすことを意識することで、楽に、ダイナミックに動かすことが出来るようになる。
このような内容になっています。
本当に意識を変えるだけで誰でも出来る内容になっています。
目から鱗でした。
寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えなさい
最後はこちら。
寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えさない
大腰筋については、以前こちらの記事も最低限つけておきたい筋肉の一つとして紹介しました。
この本は大腰筋の重要性はもちろんのこと、筋力の低下の過程や筋肉が減少することで起きてしまうリスクなどもわかりやすく解説しています。
印象的だった言葉は
サルコペニア肥満
筋肉が減り、脂肪が増えてしまう状態をいいます。
高血圧や心疾患のリスクも高めるといわれている疾患。
ある意味メタボよりも怖い肥満です。
そのようなことも詳しく記載されており、大腰筋を鍛えてながら予防していく方法も書いてあります。
基本的な下肢筋力を理屈から学びたいという方にオススメ。
まずは気になった本から手に取ってみよう
今回は、介護職員に読んでもらいたい書籍として、3冊紹介しました。
しかし、本屋の健康関連の書籍コーナーにいけば、様々なシニアや身体に関する本が並んでいます。
紹介した3冊よりも面白そうな本は沢山あるでしょう。
まずはその中から気になる書籍を読んでみてください。
そして、何か1つでもいいので利用者さまに、書いてあった内容を伝えてあげてください。
利用者さまの役に立つために本を読んでいるので、お伝えしないとすべて水の泡です。
自分自身の記憶の定着のためにも、アウトプットする作業をしてください。