僕は機能訓練指導員として、最初の目標設定とかヒアリングとか結構時間をかける方でした。
ガッツリ固めて信頼関係を構築するためです。
上記の記事では、最終的な目標が明確であるほどゴールは早いとお伝えしました。
しかし、これは利用者さまのモチベーションが維持できていることが大前提。
そうでない場合は、変えてもオッケーだと僕は考えています。
目標は全然変えてもオッケーです
機能訓練は、最初に2つの目標を立てます。
- 半年後にどうなりたいかという長期目標
- そのため何を出来るようになるかという短期目標
上記の目標を立てて、計画書を作成します。
これは僕のイメージですが、このヒアリングを疎かにしている人が多い気がします。
この目標に基づいた計画書を作成しないと加算が取れないので、加算をとるために目標設定をしているという風にしか見えないことが多々あります。
話がそれましたが、目標は変えても良いです。
むしろ変えることは重要なのです。
理由を1つずつ深掘りしていきましょう。
理由1 ワクワクしない目標は続かないから
数か月前に立てた目標を覚えていない利用者って結構います。
覚えていても、
という人がいます。
そのような人に対して、
と1人で張り切っても、周りが見えない意識高い系になるだけです。
そんなモチベーションになっていたら、目標の見直しをする必要があります。
具体的に見直す要素としては、
- なぜその目標は重要ではなくなったのか
- 改めて、今の生活からどのようなことが出来るようになりたいか
- どういう状態が1番ワクワクするか
上記を今一度、見直してみてください。
利用者にワクワクする状態をイメージしてもらうこと。
そんな目標設定をしていくことをオススメします。
理由2 別にそれほど達成したい目標ではなかったから
これは実際に僕が経験したことですが、家事ができるようになりたいという目標を初回に設定しました。
しかし、半年後に見直した際に
という利用者さまがいました。
聞いたところによると家事は、その方のご主人がすべてやってくれているとの事。
だから、その方にとっても重要な目標でもないし、達成したいとも思わない目標だったのです。
いざ目標を立てて運動を始めたけど、そんな重要ではなかった。
このようなケースも多々あります。
計画書さえ書いておけば、そのまま突き通すことも可能ですが延々と続けるのも無駄だと感じてしまうので、僕は見直しをします。
その結果、
という目標に変わりました。
本当に達成したいことにフォーカスを当てるためにも、目標は変えていくべきです。
理由3 生活環境が変わることがあるから
生活環境によって、達成したい目標が変わるというのもよくあるケースです。
例えば、
- 施設に入居した
- 子供と暮らすことになった
- 配偶者が亡くなった
上記のようなケース。
施設に入居したら、自分のすべきことはかなり減ります。
家事だって、自宅で生活している時よりも減るでしょう。
このような生活環境の変化があったら目標を変えるタイミングです。
利用者さまの生活環境にあった目標を設定してください。
まとめ
今回は、目標は全然変えてもオッケーといったテーマで、具体的に
- ワクワクしない目標は続かないから
- 別にそれほど達成したい目標ではなかったから
- 生活環境が変わることがあるから
この3つを理由に解説しました。
デイサービスに勤めていて思ったこととして、
そもそも、何年も同じ目標で取り組んでいるのはおかしいのではないか?
という疑問がありました。
同じ目標を何年も掲げ、毎週運動をしてる。
しかし、その目標は未だに達成できていない。
これって、明らかに目標設定を間違っていますよね?
高く設定しすぎだと思います。
このように設定を疎かにしてしまうと運動の目的を見失いやすくなります。
目標を常に共有し、利用者にとって最善の選択をすることを意識してください。