介護の現場では必ずと言っていいほど出くわす症状でもある「認知症」。
認知症と言っても様々な種類があり、原因も変わってきます。
しかし、全く予防が出来ないわけではありません。

今回は、認知症の特徴と予防法をお伝えしていきます。
認知症とは?
まず、認知症とはどういうものかを確認していきます。

という方は飛ばして読んでください。
認知症の定義
認知症には、定義があり、
「脳や身体の疾患を原因として記憶・判断力などの低下がおこり、普通の社会生活が営めなくなった状態」
と定義されています。
普通の社会生活というのが少し抽象的だなーと感じましたが、おそらく自立して1人で生活できなくなった状態のことだと捉えています。
ただ、介護施設などにいらっしゃる方や通所されている認知症の方は、何となくこの定義に当てはまる気がしますね。
認知症の種類
多くの認知症の種類がありますが、定番のものをあげていきますのでご覧ください。
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー、これは誰もが耳にしたことがあると思います。
ご存知、このアルツハイマー型認知症が全体の60%を占めているのです。
脳の神経細胞が壊され、脳萎縮が起こることで発症。
専門的な話になるのですが、神経細胞によって情報の処理と伝達が行われます
その重要な役割を担っている神経細胞が壊されてしまうのです。
もっと詳しく、専門的なことも知りたい方は、wiki先生で。
神経細胞-Wikipedia
アルツハイマー型認知症は「神経細胞の破壊により脳が委縮されて発症する」これだけでいいので覚えておいて下さい。
脳血管型認知症
アルツハイマー型認知症の次に多いのが「脳血管性認知症」
全体の20%を占めます。
脳梗塞や脳出血などの後遺症で、脳の血管に障害が出来ることで発症します。
症状は記憶障害に加え、不眠や意欲低下など。
また、怒りっぽくなったりと精神的な症状も見られます。
ただ、実際は大きな発作がくるというよりも、気づかない程の小さな発作の繰り返しの蓄積によって発症するケースが多いです。
レビー小体型認知症
上の2つに比べたら頻度としてはかなり少なくなりますが、脳の様々な部位にたんぱく質のかたまりであるレビー小体が出来ることで発症します。
またレビー小体は認知症だけでなく、蓄積する部位によって、転びやすくなったり、手足が震えたり、パーキンソン病が発症したりすることも。
主な症状は幻視です。
ないものが見えたり、影や服が人に見えたりすることがあります。
運動が認知症の予防につながる理由

結論からいいますと
筋肉を動かすと脳にいい物質が分泌されるから。
BDNF(脳由来神経栄養因子)というタンパク質が分泌されるのです。
横文字で聞き慣れないと思いますが、ざっくり言うと脳細胞の肥料のようなもの。
この肥料が筋肉を動かすことで分泌され、アルツハイマーなどの認知症を予防してくれるのです。

と思われる方もいるかもしれませんが、無理はさせないでください。
即効性はありません。
コツコツ繰り返しことが重要です。
特に運動に慣れていないシニアに対しては慎重に行なってください。
運動の負荷に関してはこちらを参考にしていただければ(^^)
まとめ
今回は、認知症の種類と運動についてのお話をしました。
認知症は運動で予防が出来ると僕は信じています。
しかし、先ほども話したように即効性はありません。
だからこそ、毎週体操教室を開催し運動が出来る機会を提供しています。
要介護状態になってしまう原因の1つでもある認知症。
発症してしまう前に予防していくことが超重要だと肝に銘じています。