

この記事は、このような方に向けて書いています。
先日、Yahoo!の知恵袋に下記のような質問が寄せられていました。
デイサービスのレクで「笑いが足りない」と言われました…。
現在デイサービスで働いています。
集団レクの担当を任されているのですが、昨日先輩に「レクの内容や進行に笑いがない」と言われました。理想は、レクの進行中にフフッと笑いが起きる位の「ちょっと面白い」程度でいいと思うのですが、レクの内容や進行役でちょっと笑わせる工夫とかありませんか?
僕も同じようなことで悩まされていたので、痛いほど共感できます(;_:)
「もっと笑わせなくちゃ!」
「退屈させないようにしないと」
と思いつつも、狙い通りのリアクションが取れずに途方に暮れることも、たくさんありました。
今回は、レクや体操で笑いを生む方法をお伝えしていきます。
デイサービスのレクで、笑いを生む方法

結論から言うと、いきなりレクで笑いを取ることは、至難の業です。
少なくとも僕は出来ませんでした。
芸人並みの笑いのセンスもないし、MCのようなトーク力もありません。
当時、20代前半の僕は、
- 挙動不審
- コミュ障
- 人前に立つと、自分でも何を言っているのかわからなくなる
というオワコンな状態でした。
接客業なんて、向いていないと思うことは何度もありました。
そんな中、僕が意識したことは、
- 笑顔でいる
- 事前に情報収集しておく
上記の2つを徹底していました。
レクの度に、この2つを意識して臨んでいたら、いつの間にか盛り上がるようになり、笑いも生まれるようになりました。
この2つを深掘りしていきます。
笑顔でいる
人前に立つと、

と上司によく言われていました。
無意識に、引きつってしまうクセがあるみたいです。
表情筋がガチガチだったでしょう。
その言葉を何度か言われているうちに、

と思うようになり、笑顔でレクや体操に臨むようにしました。
そしたら、利用者さんも知らず知らずのうちに笑顔になってくれます。
大して面白いことを言っていないのに。
皆さんは、ミラー効果というものをご存知でしょうか?
ミラー効果
「ミラー効果(ミラーリング効果)」とは、心理学で使われる言葉で「同調効果」または「姿勢反響」とも言われます。 好意を持つ相手のしぐさ、表情あるいは動作を自分が無意識に真似てしまったり、または 自分と同じような仕草や表情を行う相手に好感を抱く効果をミラー効果と言います。
参考:ミラー効果
つまり、自分が笑顔になると、相手も理由もなく笑顔になってしまうという心理効果です。
相手が笑顔になると、緊張も一気にほぐれます。
まずは、自分の表情から。
視覚から得る情報は、全体の55%も占めると言われています。
内容ではなく、表情で笑顔にしていきましょう。
事前に情報収集しておく
レクや体操を担当することは、前日にはわかっていました。
なのでメンバーを見て、

と考えて、情報収集をしていました。
例えば、男性が多い日は、
- 野球ネタ
- 相撲ネタ
- お酒の話
上記の話をすると、ウケがよかったです。
女性が多い日は、
- 体の痛みに関する話
- 認知症の話
- 家事に関する話
- 食べ物の話
この話をすると、反応がよかったです。
印象としては、男性は趣味に関する話、女性は生活や健康に関する話に興味を示していました。
ここで大事なのは、自分が話したいことをしない。
これが重要です。
とにかく、相手が興味のあるものを話題にして、自分事と思ってもらうように意識してください。
そのためにも、日ごろからコミュニケーションを欠かさず、仲良くなることが大切ですね。
小手先のスキルじゃ、笑いは生まれない

今回は、デイサービスのレクで、笑いを生む方法といったテーマで、その心がけとして、
- 笑顔でいる
- 事前に情報収集しておく
ことをお伝えしました。
しかし最も大切なのは、分析です。

と落ち込んで終わりにしてはいけません。
「なぜ、ウケなかったのか」
「次はどんな話題を振ってみるか」
と振り返って、改善していくことが重要です。
どんなに面白いお笑い芸人でも、スベらずに売れた人は多分いません。
試行錯誤の繰り返しで、テレビや舞台に立っているはずです。
場数を踏んで、利用者さんの心をつかんでください。