介護予防の現場において、体操などの運動をするということは欠かせない要素になっています。
しかし、多くの人がその体操の目的に沿って行なわれていないように感じます。
目的とは、テーマことを示します。
この体操のテーマ(目的)は何なのか?
これを言語化すると、効果も大きくなってきます。
介護予防の体操は、目的に沿って作らないと無意味です
先日、以下のようなツイートをしました。
介護の現場などで行なう、シニア向けの体操。
— てつろー@介護予防ブロガー (@tetsuro1012) July 30, 2019
その目的は何ですか?
目的を持って実施していかないと、無意味です。
裏付けに基づいた内容だったら、効果も大きいです。#介護#シニア
介護の現場などで行なう、シニア向けの体操。 その目的は何ですか? 目的を持って実施していかないと、無意味です。 裏付けに基づいた内容だったら、効果も大きいです。
目的が明確に伝われば伝わるほど利用者の意欲が高まり、積極的に参加してくれるようになります。
例えば、僕は「百寿体操」というシニア向けの体操教室を開催しています。
この体操の目的は、自立状態を維持し続けることです。
言い換えると、要介護状態にならないためには、どうアプローチをしていけば良いか?
この疑問を紐解きながら、コンテンツを作っています。
今回は、テーマに基づいた体操の作り方をお伝えします。
テーマを決める
まず行なうべきことは、テーマ(目的)を決めること。
ここが明確ではないと、
みたいな状態になってしまいます。
最初はそれで問題ないかもしれませんが、時間が経つにつれて目的がないと運営するのがしんどくなってきます。
冒頭でもお伝えしましたが、僕が実施している百寿体操の目的は、
自立状態を維持し続けること。
つまり、要介護状態にならないことを目的として活動しています。
これは1番最初に決めました。
そして、それをもとにチラシなどの販促物やコンテンツを作っていきました。
テーマを決める→コンテンツを作る
この進め方が基本です。
やりたいことを押し付けないように気をつけて決めてください。
テーマを調査していく
次にすることがテーマの調査です。
目的を達成するためには調査が不可欠です。
例えば、自立状態を維持をする活動をしていくには、要介護状態になってしまう原因を知らなくてはいけません。
要介護状態になってしまう原因は下記の通りです。
- 脳血管疾患(脳卒中):18.5%
- 認知症:15.8%
- 高齢による衰弱:13.4%
- 骨折・転倒:11.8%
- 関節疾患:10.9%
- その他
この数字から、要介護状態になってしまう原因は、脳と筋肉にあるということがわかります。
なので極論ですが、脳と筋肉にアプローチをしたコンテンツを作れば、要介護状態になってしまうのを防ぐことができるようになります。
テーマを決めた次にする作業として、
調査をしていく
これをしていきます。
コンテンツを作る
テーマを決める→調査をする
これが出来て、初めてコンテンツを作っていきます。
僕の例でまとめますと、
テーマ:自立状態を維持し続けて欲しい
調査:要介護状態になってしまう原因は、脳と筋肉
ここまで調べたので、あとは脳と筋肉に対してのコンテンツを作るだけ。
そうすれば、一貫性のあるものが完成します。
僕の体操のコンテンツに関しては下記の記事をご覧ください。
質をあげるためにも一貫性を持たせる
上記の項目が、目的に沿った体操の作り方です。
簡潔にまとめると、
テーマを決める→調査する→作る
この流れが王道です。
テーマとは言いかえると、
なぜ行なうのか?
というコアな部分になります。
ここが明確で強く固められていたら、良いコンテンツを作る事ができます。
この「なぜ?」について詳しく知りたい方は、下記の動画をご覧ください。
今回は、目的を持ってコンテンツを作る重要性をお伝えしました。
僕の百寿体操を例にして解説しましたが、この手順は他の活動にも当てはまります。
作る作業から、行なってしまうとブレブレのコミュニティになってしまいます。
手間はかかりますが、最初の「目的」から明確にして1つずつ順番に進めてください。
介護予防の活動は、これからもっと必要になってきます。
シニアに要介護状態になって欲しくないという強い想いのある方をこれからも応援し続けていきます!