僕がいつも行なっている体操では、シニアの参加者の方に意識を持って参加してもらっています。
ただ延々とやっているだけだと非常にもったいない。そして、つまらない。
できるだけ楽しく、効果的に取り組めるようにいつも開催しています。
体操に際にシニアに意識してもらいたいこと

僕が体操の際にシニアに意識してもらっていることは3つあります。
- 使っている筋肉を意識する
- 声を出して参加してもらう
- 痛みのない範囲で動かしてもらう
上記の3つを毎回お伝えして、意識して参加してもらっています。
今回はこの3つの意識を1つずつ解説していきます。
使っている筋肉を意識する

使っている部位を意識することは思っている以上に重要です。
意識した方が、してない時よりも効果が1.3倍になると言われています。頭で意識するだけで効果が変わってくるので、ぜひ脳と連動されていきたいですね。
そのためにも、実施者が説明できるようにならないといけません。最低限の必要な筋肉を覚えておくことをオススメします。
シニア最低限つけておきたい筋肉はこちら。まずはこちらの筋肉から覚えてください。
シニアは、思っている以上に内容を覚えていません。
なので、最初はカンペなどを用意して、毎回お伝えできるように備えておきましょう。
声を出して参加してもらう
声を出すことで得られる効果は下記の通りです。
- 脳の活性化
- 肺活量の向上
- 咀嚼、嚥下機能の維持
他にもありますが、シニアに視点を当てた場合、上記のような効果が期待できます。
脳の活性化
声を出すことで、脳が活性化するのはイメージしやすいかと思います。
声を出すことで肺が活発に働き、酸素が送りこまれて活性化されます。酸素が送りこまれ脳が活性化されることで、認知症の予防にも。
声を出すのが恥ずかしいと方もいますが、まずは体操の数を数えることから始めれば良いと思います。
それも難しい場合は、笑う時に声を出して笑ってみるようにお伝えしてあげてください。
肺活量の向上
肺活量が低下していると

そのようなことが起こりやすくなります。
階段を少し昇っただけで息切れしてしまうのも肺活量の低下が原因。
声を出すということは、ただ呼吸をしている時よりも多くの酸素を肺に取り入れ、二酸化炭素を出しています。
やってみるとわかりますが、ただ呼吸をしている時よりも声を出している時の方が肺の動きが大きくなります。
肺活量を向上させ、息切れしないようにするためにも、発声は欠かせませんね。
咀嚼、嚥下機能の維持
咀嚼とは食べ物を噛む力のこと。嚥下機能とは、食べ物を飲み込む力のこと。
- 咀嚼機能
- 嚥下機能
この2つの機能が低下すると、飲み込みが出来なくなってしまい、ひどい場合は流動食になってしまうことも。
この機能を維持するためにも声を出すことは欠かせません。
声を出すことで顔の筋肉である表情筋が働き、口まわりの動きも活発になるので、噛む機能と飲み込む機能もしっかりと働くようになります。
声を出すということは、肺だけではなく筋肉に対してもアプローチが出来るのです。
痛みのない範囲で動かしてもらう

運動をする相手はシニアです。

というシニアの方が珍しいはず。ほとんどの人が、どこかしらに不調や痛みがあります。
多い症状としては下記の通り
- 腰部脊柱管狭窄症
- 椎間板ヘルニア
- 変形性膝関節症
- 股関節人工関節
など、整形外科的な疾患をお持ちの方は細心の注意が必要になってきます。
このような症状を無視してしまうと悪化してしまう恐れもあるので、気を付けてください。
同時に痛みのない範囲で動かすようにと伝えてあげます。
その他のリスクはこちらの記事に記載してありますので、合わせてご覧ください。
まとめ

今回は、体操の際にシニアに意識してもらいたいことというテーマで
- 使っている筋肉を意識する
- 声を出して参加してもらう
- 痛みのない範囲で動かしてもらう
上記の3つを意識してもらう重要性をお伝えしました。
体操が出来る時間というのは限られています。
短い時間の中で、安全に効果的に行なうためにも、参加者さま自身が意識を持って取り組んでいただくことが大切です。
せっかくやるなら楽しんでもらいたい。そのためにも理解しておくべきところはしっかりと理解しておきましょう!