機能訓練指導員の方なら、経験あるかと思いますが、最初のヒアリングで
- 既往歴の把握
- 痛みの確認
- 可動域の確認
などを必ずします。
僕はこのヒアリングこそが1番重要な時間だと考えており、その中でも
最終的にどうなりたいか?
これを明確する必要があると考えています。
今回はゴール設定についてお話していきます。
機能訓練はゴール設定が重要です

介護の現場および機能訓練のゴール設定とは、
利用者自身が最終的にどうなりたいか
ということ。
これを機能訓練指導員が聞き出し、スタッフと共有し、全員でアプローチをしていくというのが理想です。
ここを疎かにしてしまうと

という感じで、お互いあやふやになってしまいます。
グダグダ運動をしていても効果は期待できません。
なので、しっかりとヒアリングをしていくことが重要なのです。
明確であればあるほど、向上は早い

僕が機能訓練指導員として従事してきた経験として、ゴール設定に関して大きく分けて2つのパターンの利用者がいます。例えではありますが
- 長く歩けるようになりたい
- 妻と二泊三日の旅行で九州を回りたい
上記のようなパターンです。
簡単に言うと、ざっくりとした目標か具体的な目標かということ。
大きな向上が期待できるのは、後者です。
理由は明確だから。
このような人は、毎回高いモチベーションで通所してくれて、運動に対しても積極的に取り組んでくれます。
九州旅行に焦点を当ててるので、当然と言えば当然かもしれませんね。
しかし、多いのは前者のざっくりとした目標パターンです。
ここで機能訓練指導員や介護職員のコミュニケーション力が問われます。
明確な目標を聞き出す
一旦おさらいをすると
- ゴール設定は明確な方がモチベーションが高く、効果は早い
- しかし、ざっくりとした目標の利用者の方が多い
このような2つのパターンに分かれます。
ざっくりとした目標の方がいて、

これで終わらせてしまうのではなく、もう少し踏み込んでみてください。
スタッフの質問の内容によって、具体的になる利用者さまもいます。

このような方も、多く見てきました。
達成できるできないは置いておいて、利用者さまのモチベーションをあげ、ワクワクさせるためにも目標は明確にしておくといいですね。
明確な目標を聞き出すための質問力

利用者さまの潜在的な声を聞き出したいと思い、いつもヒアリングをしています。
必ず実践している質問は、
- 改善したい痛み、動作はありますか?
- いつまでに改善したいですか?
- この悩みがなくなったら何がしたいですか?
この3つは必ず聞いています。
1番明確にしておくと良いのが、3つ目の
「この悩みがなくなったら何がしたいですか?」
という質問。
これは先ほどの「妻と二泊三日の旅行で九州を回りたい」という具体的な目標に当たります。
多くの人は
・家事を楽にしたい
・歩けるようになりたい
・痛みない身体にしたい
といった抽象的な目標になってしまいます。
それでも問題はないのですが、もっと深く聞き出すことでモチベーションも上がり、利用者さまとも仲良くなれます。
具体的なゴールが出てこない場合は例えを出してみてください。

みたいな感じでイメージしやすい例えを出すと、引き出しやすくなります。
例えを交えながら質問をしてみる。
ワクワクするような目標を立てることで、運動のモチベーションをあげていきましょう。
まとめ
今回は、機能訓練におけるゴール設定は重要で、そのゴールが具体的であればあるほど効果的ということをお伝えしました。
具体的というのは
- イメージしやすい
- 考えただけでワクワクする
このようなゴールを引き出すことが出来ればオッケーです。
・歩けるようになりたい
・肩が上がるようになりたい
・痛みなく生活したい
このような目標でも問題はないのですが、抽象的で弱く感じます。
達成できるかは置いておいて、運動のモチベーションを上げるためにも、その先にある目標にフォーカスを当てて質問をしてみてください。
どうせやるなら、お互いワクワクしながら運動をしていきたいですね。