リハビリ、体操、マシントレーニングなど様々な方法でシニアに運動指導をしている際、思うような反応を得られなかったり、お客さまがつまらなさそうなリアクションをしていたという経験を僕はよくしてきました。
みたいな感じになると心が折れかけますよねw
体操あるあるかもしれません。
目次
運動指導の際、シニアの反応がイマイチだった時の改善策
思うような反応が得られないと、面白くないですよね。
きっと利用者さまも退屈しているのではないかと思います。
そういう時って、マンネリ化しているケースが多いです。
そう思われた時が内容を見直すタイミング。
しかし、ただ体操を変えるだけだと、また同じことの繰り返しですぐ飽きられてしまします。
今回は、根本的な視点で改善策をお伝えしていきます。
どこを鍛えているのかを明確に伝える
例えば、椅子座位にて膝の曲げ伸ばし。
みたいなただ動かすだけの動作というのは、抽象的すぎて飽きられてしまします。
膝の曲げ伸ばしで、どの部位の筋肉を刺激しているのか?
これを明確に伝えながら実施してください。
ちなみにこの動作は、太もも前面の「大腿四頭筋」を刺激しています。
使っている部位を理解しながら、動かすことで効果が1.3倍上がると言われています。
まずは、一人ひとりに使っている部位を意識してもらいましょう!
何のための運動なのかを伝える
鍛えている部位と一緒に伝えていただきたいのが、
何のための運動なのかということ。
例えば、先ほどの太もも前面(大腿四頭筋)運動をすることでどういう効果があるのか?
「ここを鍛えることで、歩幅を大きくすることができ、歩行が楽になります」
といったように、日常生活とリンクさせてお伝えすることで、意識が高まります。
また、膝痛の予防にもつながるのでそのことを伝えてあげると、
と実際に膝痛を持っている方に響き、高い意識で取り組んでくれるようになります。
何のための運動なのか?
日常生活とリンクさせ、使っている部位と一緒に伝えてあげてください。
自分のやりたいことをやっていないか
続いては、改善策というよりも内容の見直しです。
運動は実施者のためのものではありません。
シニアの利用者さまを元気にするために実施します。
まずは過去の自分にこう言いたい。
そうなんです、我こそは自分の学んだことをそのまま披露していた確信犯なのです笑
セミナーで学んだ内容をそのまま翌日の体操で披露し、本で読んだ内容も次の日に実施していました。
膝痛の予防をしたいのに、肩のトレーニングをしているようなもん。
そう思われても無理はありません。
反応以前の問題なのだから。
利用者さまの鍛えるべき部位を把握して、適切な動作をチョイスしてください。
適切な負荷で行なえているか
シニアの運動における負荷設定って、シビアになって考えないといけません。
負荷が弱すぎると
と思われ、逆に負荷が強すぎると
と思われます。
負荷がきつすぎてもNG、簡単すぎても飽きられます。
シニアの場合は怪我のリスクも高いので、負荷設定に迷ったら、楽な方を選択するのですが、あんまり楽すぎるのも逆効果です。
顔色、呼吸などをしっかりと見ながら、楽すぎず、キツすぎない負荷を探してみてください。
シニアの運動におけるリスクは、こちらの記事にも書いてあります。
人によって変えてみる
この人たちにはウケて、この人たちにはウケない。
それは当たり前のことだと思っています。
笑いのツボがそれぞれ違うように、ハマる内容も変わってきます。
なので、人によって処方する運動を変えてみる。
これも一つの改善策だと僕は思っています。
そのためには、様々なバリエーションを持っておく必要があるのですが、一度感覚をつかんでしまうと、あとは割と楽です。
まずは、反応の良かった運動、悪かった運動の統計をとって試行錯誤することをオススメします!