この記事は、


という方向けに書きました。
仕事で利用者さんに説明をしたり、何かを教えたりする時、思うような反応が得られなかったことってありませんか?
僕は、説明が得意な方ではなかったので、

といった顔をよくされていました。
しかし試行錯誤をして、今はわかりやすい内容を、瞬間的に言葉に変換できるようになりました。
高齢者に関心を持ってもらう伝え方
これを実践するための方法を、今回はお伝えしていきます。
高齢者に関心を持ってもらう伝え方

高齢者に関心を持ってもらう伝え方をするために、必要なことは
- できるだけ噛み砕いて伝える
- 簡潔に伝える
- 言葉に抑揚をつける
上記の3つを意識することが大切です。
この3つは、高齢者以外の会話でも活かせることなので、参考にしてみて下さい。
できるだけ噛み砕いて伝える
僕は機能訓練指導員だったため、身体の話や運動に関する話をすることがよくありました。
そこで意識していたことは、
専門用語を使わないこと。
例えば、
歩幅を広くするためには、大腿四頭筋のトレーニングが不可欠です。
大腿四頭筋は、大腿骨の前部に付着している筋肉で、鍛え方は椅子座位にて、膝伸展をしてください。
といった感じで、専門用語を織り交ぜながら伝えると、ちんぷんかんぷんになってしまいます。

と思われてしまい、次第に関心も薄まってきます。
このように思われないためにも、噛み砕いて伝えてください。
例えば、
歩幅を広くするためには、太もも前の筋肉のトレーニングが不可欠です。
鍛え方は、椅子に座って、膝を前に伸ばしてください。
このように、噛み砕いて伝えます。
また、太もも前の筋肉と伝えているので、
「大腿四頭筋は、大腿骨の前部に付着している筋肉」
といった位置の説明も省くことができます。
このように、小学生でもわかるように噛み砕いて伝えることが、関心を持ってもらうためのポイントになります。
ちなみに、歩幅を広くするトレーニングはこちらをご覧ください。
簡潔に伝える
伝えたい事が多すぎて、長々と喋ってしまう人がいます。
頑張って伝えたのだけど、

と言われて、伝わってなかったという経験はありませんか?
まさに当時の僕は、その典型的なパターンでした。
インプットしたことを、そのまんま伝えようとしていたので、当たり前ですね。
簡潔に伝えるために押さえておきたいことは、
- 30秒で伝える
- 結論から話す
上記の2つを意識してください。
30秒で伝える
たまに、1~2分ずっと喋り続ける人がいますが、単純に飽きます笑
特に相手は高齢者。
1~2分喋り続けても、恐らく覚えていないでしょう。
伝えたいことを3つに絞って30秒にまとめる。
このように簡潔にすることが重要です。
結論から話す
結論から話すということは、とても大事です。
何を伝えたいのかを最初に明確にしておくことで、その後の言葉もすんなり入ってきます。
結論 → 理由 → 再び結論
この流れを意識すると、わかりやすく伝えることができます。
例えば、
歩幅を広くするためには、太もも前の筋肉のトレーニングが必須です。
主に膝を伸ばすために働く筋肉で、膝が思うように伸びないと、歩幅も狭くなってしまうからです。
なので、歩幅を広くするために、太もも前の筋肉を鍛える必要があります。
上記ように、結論→理由→再び結論といった流れで伝えると、理解が深まります。
まずは、最初に結論を伝える。
これを意識してみてください。
言葉に抑揚をつける
声では、ありません。
言葉に抑揚をつけてください。
言葉に抑揚があると、話にメリハリがつきます。
僕が抑揚をつけるために使っている言葉は、
- ここだけの話なのですが…
- これはとても重要な話なのですが…
- ここからが大事な話になります。
といったような前置きをいれます。
この言葉をいれることで、

といった緊張感が走ります。
これは、クライマックス法といった話術なのですが、重要なことを伝える時に、非常に役に立ちます。
ちなみにこのクライマックス法は、こちらの「伝え方が9割」というベストセラーに詳しく書いてあります。
ライターの佐々木圭一先生が書いた名著です。
コミュニケーションを学びたい方は、ぜひ読んでおきたい本の1つ。
書いてあることを1つずつ実践していくと、確実に伝える力は向上します。
声の質も意識する

今回は、高齢者に関心を持ってもらう伝え方といったテーマで、言葉をわかりやすく伝える方法をお伝えしました。
言葉と同じくらい重要なのが、声質。
- 声の大きさ
- 声の高さ
- スピード
- 間合い
上記の要素も、意識して伝える必要があります。
他にも、見た目などの視覚情報も重要になりますが、ここでは省きます。
情報というのは、様々な要素が合わさって伝わるということを忘れないで、試行錯誤してください。
こんな僕でも、今では笑いに変えながら伝えることもできるようになったので、場数を踏むことが何よりも大切ですね。