この記事は、

という方向けに書いています。
僕は、機能訓練指導員として約4年間、運動型のデイサービスで勤めていました。
今回は、機能訓練指導員として働いていて、きついと感じたことをお伝えしていきます。
また、柔道整復師の資格を持っているので、整骨院との比較も合わせて解説していきます。
機能訓練指導員として働いていて、きついと感じたこと

僕が機能訓練指導員として働いていて、きついと感じたことは、
- 計画書などの書類が大量にある
- 昼休みがなかった
- 管理者との人間関係
上記の3つがきついと感じました。
この3つは、整骨院ではやらない内容で、機能訓練指導員特有の業務内容でした。
1つずつ深掘りしていきます。
計画書などの書類が大量にある
機能訓練指導員が、利用者に個別機能訓練を行なうことで、個別機能訓練加算というのを取得することが出来ます。
個別機能訓練加算とは
通所介護、短期入所介護、特定施設入居者生活介護費において、定められた要件を満たし、利用者に合わせた個別機能訓練を行った場合に算定される加算です。
参考:個別機能訓練加算
個別機能訓練加算を取得するためには、3ヵ月に一度の、運動の評価と見直しをしなくてはいけません。
当時勤めていたデイサービスの利用者は、50名強。
すべての利用者の評価と見直しを、僕1人で行なっていました。
評価書という紙に記入するのですが、項目は
- 実施した内容
- 目標に対する現状と評価
- 今後の運動の見直し
上記を手書きで記入していきます。
これがとにかく手間のかかる作業でした。
業務の合間や、利用者が退所した後に記入していたのですが、間に合わない時は、無給で休日出勤をしていました。
デスクワークが苦手な僕にとっては、苦痛以外の何者でもなかったですね笑
昼休みがなかった
当時勤めていたデイサービスは、午前と午後に分かれている半日デイでした。
午前:9:00~12:00
午後:13:30~16:30
上記のように、2部制になっていました。
午前中の利用者を送ったら、そのまま午後の利用者の迎えにいかないと間に合いません。
忙しい日は、車の中で昼ご飯を食べることも。
送迎がない日でも、
- 午前中の書類の記入
- 湯呑を洗う
- 洗濯・掃除
- 午後の準備
などの業務に追われて、ほとんど休めません。
しかも早い日は、午後の人が1時過ぎに来ることもあって、スピード勝負でした笑
整骨院だったら午前は12時に終わり、午後は15時くらいからのスタートだから、割とゆっくりできると思います。
昼休みがない。
これは、デイサービスと整骨院の大きな違いの1つになりますね。
管理者との人間関係
管理者との人間関係にも、苦痛を感じていました。
管理者は、無資格で専門的な知識がない人でした。
しかし、機能訓練などの体操を提案するたびに、

と、いつも一刀両断。
介護職員と機能訓練指導員。
専門性が違うから、それぞれの考えがあると思います。
よくある話かもしれないのですが、毎回ハナから否定されていたので、結構きつかったです。
機能訓練指導員→身体機能の向上
介護職員→身体の安全
上記のような考えがそれぞれあるので、食い違っても仕方がないのかもしれません。
とは言え、

と思うことも多々あり、仕事をしていてきつかったです。
整骨院(治療家)と機能訓練指導員の違い

続いては、柔道整復師で
「機能訓練指導員になりたい!」
と考えている方向けに、整骨院との違いおよび、機能訓練指導員のメリットとデメリットをお伝えします。
整骨院と機能訓練指導員の業務の比較
整骨院と機能訓練指導員の違いは、下記の通り
整骨院(治療家) | 機能訓練指導員 | |
勤務時間 | 8:00~21:00 | 8:00~18:00 |
昼休み | 2~3時間 | 30~45分 |
休日/週 | 1~1.5日 | 2日 |
業務内容 | 痛みの治療 | 運動指導 |
送迎 | なし | あり |
書類 | 少ない | 多い |
現場にもよるので、一概には言えませんが上記が主な違いになります。
やはり大きな違いは、業務内容ですね。
治療をしたいか、運動指導をしたいか。
ここが、選ぶ上での基準になりそうです。
ちなみに、僕は学生の時から、治療よりも運動指導に興味があって柔道整復師になりました。
機能訓練指導員のメリットとデメリット
先ほどの比較を踏まえて、機能訓練指導員のメリットとデメリットをお伝えしていきます。
メリット
機能訓練指導員のメリットは下記の通り
- 高齢者の運動指導を学べる
- 拘束時間が短い
- 休みも週2日取れる
上記が主なメリットになります。
何と言っても、高齢者の運動指導が学べるというのは、整骨院ではなかなか経験できないことだと思います。
高齢者が好きで、運動指導を学びたい柔道整復師には、機能訓練指導員はオススメです。
上記の記事のように、今では利用者の症状に合わせて、どういった体操が効果的か、瞬時に思いつくようになりました。
治療ばかりをしていたら、得られない経験です。
デメリット
続いて、デメリットはこちら
- 治療に関わる時間が少なくなる
- 送迎がある
- 月末は、大量の書類を書かなければいけない
この中で、一番のデメリットを上げるとしたら
「治療に関わる時間が少なくなる」
ということ。
柔道整復師というのは、自分の手で痛みを治すことが出来るといったところに、魅力を感じる人が多いです。
しかし、機能訓練指導員が治療をする時間は、ほとんどありません。
あくまで、リハビリの専門家です。
なので、

といった職人気質の方には、向いていないかもしれません。
自分が働きやすい環境を選んでください

僕が調べたところ、機能訓練指導員に転職しようと考えている方は、
「整骨院の業務が過酷すぎるから」
といった理由でデイサービスに興味を持っている人が多かったです。
中には、
- 1日15時間拘束
- 休みは週1.5日
- そのうち1日は勉強会
- 毎日23時帰宅だから、家族との時間も作れない
このような条件の中で、整骨院に勤務している人もいました。
仕事がすべてではありません。
自分の時間を確保するためにも、条件が楽な職場に転職するのは、賢明な判断です。
一昔前の、古い考えの上司だったら、

とか、

と訳の分からない精神論で、皮肉を言ってくるかもしれません。
そんなパワハラ上司はスルーして、あなたの働きやすい環境で仕事をしてください。
控えめに言って、機能訓練指導員という仕事は楽しい。
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