この記事は、
という方向けに書いています。
僕は4年間、機能訓練指導員として運動型の半日デイに勤めていました。
現在は地域の高齢者向けに、介護予防の体操教室を主催しているのですが、当時の経験を活かして、多くの高齢者のお役に立っています。
といったネガティブなコメントは、沢山見てきました。
物事は、悪いことの方が目立ちやすいもの。
確かに介護職は、しんどいところもあるし、離職率だって高いです。
しかし、良いことだって沢山あります。
僕は、良いことも沢山経験しました。
今回は、介護の現場で経験して良かったことをお伝えしていきます。
少しでも前向きになっていただければ、嬉しいです。
目次
介護の現場で働いて良かったこと
介護の現場で働いて良かったことは、下記の通り。
- 高齢者とのコミュニケーション力が身についた
- 介護サービスの仕組みを学んだ
- 高齢者の身体に関して詳しくなった
- 上司を反面教師として、勉強させてもらった
このように、今の活動に生きていることばかりなので、貴重な経験をさせてもらったと実感しています。
今現在、この仕事をしていなかったとしても、人間関係などを学ばせてもらったので、無駄なものではありませんでした。
上記の良かったことを1つずつ、深掘りしていきます。
高齢者とのコミュニケーション力が身についた
当時の僕は、新卒の20代前半。
普通に生活をしていたら、65歳以上の高齢者と接することなんて、ほとんどありません。
1日の大半を高齢者と接し、信頼関係を築いてきました。
この経験があったから、今この仕事で、すぐに高齢者のお客さまと仲良くなれるのかと自負しています。
具体的に仲良くなるための方法は、下記の記事をご覧ください。
超高齢化社会の日本。
当然ですが、消費者の年齢層もどんどん高くなってきます。
身につけておいて、損はないスキルかと僕は思います。
介護サービスの仕組みを学んだ
介護保険料を払っていない20~30代の人たちは、介護サービスの仕組みなど無関心です。
ぶっちゃけ僕もその1人。
みたいな感じで仕事をしていました。
上司から新聞の記事だったり、書籍などを読まされたりして勉強していたのですが、今振り返ってみると、学んでおいて良かったと思っています。
介護保険法に関する記事はこちら。
仕組みを学ぶことで、
- 行政はどのような方針を持っているのか
- 事業所はその方針に対して、どう対応していくか
- 要支援者には、どのような形でサポートしていくか
などを知ることが出来ます。
知ることで、
と考え直し、戦略的に行動ができるようになります。
ちなみに、僕がこの介護保険法を学んだ時に感じたことは、
と思いました。
なので現在、介護保険を使わないサービスを提供しているのです。
このように、仕組みを知ることで見えてくるものがあるので、こちらも学んでおいて損はないかと思います。
高齢者の身体に関して詳しくなった
僕は、医療系の専門学校を卒業しているので、筋肉や関節などの身体に関する基礎知識はあったのですが、授業と現場で学ぶものは、全く違ってきます。
百聞は一見に如かずと言われるように、現場で得られるものはとても多く、授業と違うことも沢山ありました。
例えば、下肢の筋肉に関しては、授業でも学びますが、
「高齢者がつけておきたい下肢の筋肉」
というのは現場に出て、初めて腑に落ちることでした。
また、転倒のリスクなども授業で学びましたが、現場で初めて目の当たりにして、本当の意味で転倒の怖さを理解しました。
転倒リスクに関する記事はこちら。
このように、現場で経験を積んで、詳しくなりました。
この経験も、今の仕事で活かされているので財産ですね。
上司を反面教師として、勉強させてもらった
最後は、人間関係について。
当時の僕は、新卒だったため、良くも悪くも社会のことを知りませんでした。
なので、上司の言うことがすべて正しいと思い、
- サービス残業
- 休日出勤
- 有給なし
上記のようなことも、当たり前だと思っていました。
と洗脳されていました。
完全に、試練をはき違えていますね笑
今思うと、パワハラでした。
そのような環境がおかしいと気づいたのも、辞めて周りの人に話してから。
他の現場と違い、異常だったのだと、初めて実感しました。
しかし、そのような経験を積むことで、
と肝に銘じました。
反面教師から学ぶことは沢山あります。
そういった意味でも、働いて良かったと実感しています。
介護の仕事は、悪いことばかりではない
今回は、介護の現場で働いて良かったことというテーマで、僕が現場で経験して良かったことをお伝えしました。
冒頭でもお伝えしましたが、介護業界はネガティブなイメージが先行しています。
みなさんの職場でも、学んで良かったと思うことはきっとあるはず。
「我以外皆我師」
僕が好きな、宮本武蔵の名言です。
自分以外みんな師匠で、学ぶものが必ずあるという意味です。
大事なのは、捉え方。
捉え方を変えることで、学んで良かったと思えるようになります。