運動型デイサービスで、利用者が辞めてしまう理由【3選】

デイサービス

この記事は、

デイサービスに勤めているのだけど、とにかく利用者の定着率が悪い
長く通所してもらえる秘訣があれば知りたい

という方向けに、書きました。

デイサービスは、利用者によって向き不向きがあるので、場所によっては長く通所してもらえなかったり、数か月で辞めてしまう利用者も少なくありません

試行錯誤しているけど、原因がわからない

利用者が、入っては辞めるの繰り返しで、疲弊している

といった事業所や職員向けに、辞めてしまう理由を解説していきます。

何かヒントになれば嬉しいです。

 

運動型デイサービスで、利用者が辞めてしまう理由

 

運動型と謳っているデイサービスの主なウリは、機能訓練などの運動です。

当然ですが、利用者自身も運動を目的に通所します

それを踏まえた上で、辞めてしまう理由で多かったのは、

  • 休憩が多い
  • レクリエーションがある
  • 効果が出ない

上記の3つでした。

運動型デイサービスの経験をもとに解説しますが、一般的な通所デイにも当てはまることがありますので、自身の現場と照らし合わせてみてください。

 

休憩が多い

 

辞める理由で、圧倒的に多かったのが、この「休憩が多い」ということ。

休憩とは、お茶を飲んでリラックスする時間のことを示します。

僕が勤めていた運動型デイサービスのタイムスケジュールは、

  1. 通所
  2. バイタル
  3. 準備体操
  4. 集団機能訓練
  5. 休憩
  6. マシントレーニング
  7. 休憩
  8. 道具を使った体操
  9. 休憩
  10. 整理体操
  11. バイタル
  12. 退所

上記の内容を半日、3時間でこなしていました。

間に、個別機能訓練としてマッサージやストレッチをしていたのですが、見ての通り、ガッツリ運動のみのメニューになっています。

休憩は3回。
1回あたり5分程度の水分補給です。

利用者の体力を考慮しての時間配分なのですが、やはり元気な方は

休憩多すぎて、物足りないなあ

と感じる方も。

思っていたのと違ったという理由で、最終的に辞めてしまうというケースでした。

そのような方の対処法は、

休憩中に、個別の運動をする

といった形で対応していました。

 

レクリエーションがある

 

ここでいうレクリエーションとは、

  • 塗り絵
  • 折り紙
  • 輪投げ

などといった遊びの要素が多いものを示します。

意外なことに、僕の現場の利用者は、このようなレクリエーションを相当拒んでいました笑

運動を通して、身体機能を向上させるために通所しているので、

いかにもデイサービスっぽい」ことを嫌がる方たちばかりでした。

しかし、脳トレは認知症に効果的だということは理解していたので、とても意欲的に参加していました

デイサービスで50人以上の認知症を見て感じた、予防するために欠かせない「物質」

ちなみに、歌を歌うような脳トレもNGです。

僕たちスタッフもそのことを理解し、「いかにもデイサービスっぽい」ことをしないように心がけていたのですが、そう感じてしまう人もいて、そういう方はなかなか続きませんでした。

逆に、レクリエーションを求めて通所している方もNGでしたね。

利用者の反応を見て、何がオッケーなのかを見極めることが大切です。

 

効果が出ない

 

これは、スタッフのスキル不足の問題でもあるのですが、利用者は今の状態よりも良くなるために通所しています

なので、数か月運動をしても変わらないと、

効果がないやん

といって辞めてしまう方もいました。

高齢者になると維持できることは素晴らしいことですが、やはり運動するからには、状態を良くしたいもの。

不調が改善されないと、次第に運動のモチベーションも低下していきますね。

改善策はシンプルで、

運動の見直しをする

効果が出ないということには、必ず原因があります。

原因を見極め、改善していくことが重要です。

【介護予防】運動効果を得たいなら、定期的な負荷の見直しは必須です

上記の記事にも掲載しましたが、負荷の見直しが欠かせません。

継続してもらうためにも、改善をして、結果に繋げていく必要があります

 

目の前の利用者に全力を尽くす

 

今回は、運動型デイサービスで、利用者が辞めてしまう理由といったテーマで、

  • 休憩が多い
  • レクリエーションがある
  • 効果が出ない

上記の3つの理由を深掘りしていきました。

様々な原因があるとは言え、相手は高齢者。

満足していても、体調不良や病気で通えなくなってしまったというケースも沢山見てきました。

そのような事情も含めて、満足してもらうためには、通所の度に全力を尽くすことが大切になってきますね。